上海万博出展 山車
2010年 7月 14日
先日、『上海万博出展「名古屋型からくり山車模型」完成披露パーティー』に
お招きいただきました。
この度は、ご縁があって上記の山車模型の製作の一部に関わらせていただきました。
当製作所が担当した部分は、からくり人形が乗っている台座の欄干部分に取り付けられた錺金具(かざりかなぐ)です。
小さいパーツで見にくいですが、山車を一周囲むように取り付けられています。
この山車は「童子車」と言う名前の、子供たちのための山車で、仏壇・仏具に携わる若手職人たちの集まりである「名古屋仏具研究会」が中心になって、1年以上の月日をかけ完成に至りました。
仏壇・仏具をはじめ、からくり人形・七宝・刺繍・提灯など、様々なの伝統工芸の技が融合し、もの凄くこだわった山車になっています。
上海万博の日本館で行われる名古屋市ウィーク(8月6日から8月12日開催)に展示・実演することになっており、河村名古屋市長もお忙しい中ご挨拶にかけつけられました。
当日は、会場のお客様の前で、子供たちも加わり太鼓や笛の音色にあわせてからくり人形を動かしながら、勇壮に山車がねり歩きました。
多くの人たちに囲まれた中で、とても盛大に行われたパーティーでした。
需要の減退や後継者不足など様々な課題を抱える伝統工芸の世界ですが、今回、仏具や仏壇の若手職人の方たちと交流するなかで、その熱い思いとエネルギーを感じました。
日本の文化である伝統工芸の世界を「上海万博」というとても大きな舞台でも、しっかりアピールしてきてほしいですね。
posted by Yoshiro Kato