省胎七宝ランプ 花づくし文
大正末期の図案で少々古風な柄ではあるが、色の使い方において透明感ある釉薬を使用し、光の灯る姿では艶やかに、普段の姿ではしとやかになるよう計算された尽くした作品。
省胎七宝は、最終工程で金属素地のみを溶かして取り除く技法。透光性があることが特徴で、その美しさは他を圧倒する。非常に技法難易度は高く不良率は7〜8割ともいわれる。継承者はほとんどなく、完品は大変希少性が高い作り手泣かせの技法である。
作者は、2年近くの歳月を費やし、植線、彩色、焼成方法、研磨、溶解の仕方など、あらゆる工程に工夫をこらして、その精度を高めることに成功した。専用の照光器も製作し、2つの顔を持つ七宝が完成した。
高さ約6.3㎝
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