加藤七宝

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三代目見習い日記

絵の具たき

2009年 11月 10日

少し前になりますが、絵の具たきの仕事がありました。
絵の具たきと言うのは、七宝で使用する釉薬の元を作る仕事で,それはそれぞれの窯元が独自の調合で合わせた釉薬原料を1200℃を超える坩堝の中に投入して、しっかりガラス化するまで5時間程度焚き込み作られます。


この写真は、しっかり原料が融け合って水飴のような状態になった釉薬をくみ出している模様で、一杯あたり、25㎏程度の量をすべて水の中にくみ出して急冷します。
釉薬の表面温度は1300℃を超えることもあり、かなりの汗が噴き出してきます。

写真のものは透明釉薬で、焚き上がった釉薬をしっかりと乾燥させてから、粉砕していき粒子を揃えれば七宝釉薬として完成します。
透明釉薬は、顔料を混ぜて作るさまざまな色釉薬を作るときにも使われ、使用量の多い基本となる釉薬です。

posted by Yoshiro Kato

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