加藤七宝

三代目見習い日記

七宝の企画展

2009年 7月 24日


先日、新聞にも紹介されていましたのでご存知の方も多いかと思います。
2009年7月16日(木)~8月20日(木)にかけて、名古屋のINAXギャラリーにて「七宝展」が開かれています。
並河靖之をはじめとした名工たちによって創られた、明治期のすばらしい作品の数々が展示されているようです。
明治期の優れた作品はほとんどが海外に流出していて、現在の日本においては美術館や博物館などが収集していて各地に分散しています。
大変貴重な作品が数多く見られるこの企画展には、是非行ってみたいと思っています。
今では再現も難しいほどの細密な有線七宝は一見の価値ありです。
巡回展会期
■名古屋展INAXギャラリー名古屋
会期:2009年7月16日(木)~8月20日(木)
休館日:水曜日、8/10~16
■東京展INAXギャラリー1
会期:2009年9月3日(木)-11月21日(土)
休館日:日祝日
■大阪展INAXギャラリー大阪
会期:2009年12月5日(土)~2010年2月18日(木)
休館日:水曜日、12/26-1/4

posted by Yoshiro Kato

8寸口細形の梅詰花瓶の塗り込み

2009年 7月 20日

8寸口細形の梅詰花瓶の続きです。
植線をした花瓶を一度焼き付けた後、梅の花の中を白い色の釉薬を低めに施して白ベースにする工程です。
梅の花に使う白釉薬はかなり不透明に近い釉薬ですが、それでも赤色ベースのままでは、赤釉薬の色を反映してしまいきれいな白にならないため、花の部分だけベースを白色にします。
白釉薬を適度な高さに施し、適度な焼成加減にすることは容易ではなく、かなりの熟練を必要とする作業です。
写真は白釉薬を施した後に、再度焼成した状態です。
次回は、施釉(釉薬を施す)の工程になります。

posted by Yoshiro Kato

8寸口細形梅詰の銀線立てました

2009年 7月 14日

先日、8寸口細形の梅詰め花瓶が売れました。
このクラスの製品になりますと、通常在庫は1点しか持っていません。
売れたことによって在庫がなくなってしまったので新たに製作することになりました。
今回はせっかくの機会ですので、その途中経過を書き記していこうと思います。
写真の状態は素地の段階から数工程進んだ模様付け(銀線を立てる)の段階です。
墨によって下絵が施されたところに、ピンセットで一つ一つ梅模様に形作られた銀線が花瓶全体にびっしりと立てられています。
この道何十年の職人さんでも何日もかかる、たいへん根気と集中力を必要とする作業です。
花瓶の口がとても細く形も大きいため、この工程に限らず花瓶を作業しやすい位置で固定するだけでも苦労します。
専用の作業台などを準備して、やりやすい状態にできるように工夫しています。
写真の状態は、のりで銀線が仮固定されている状態なので、このあと焼成して銀線を焼き付けます。
次回、「塗り込み」と呼ばれる工程に進みます。
この製品が完成するまでをまたこのブログにて経過報告していきたいと思います。

posted by Yoshiro Kato

絵の具たき

2009年 7月 11日

先日あった、七宝の釉薬(七宝に使う絵の具)を作る作業のことを書きます。
作業は、だいたい年に2回、愛知県七宝町にある「アートヴィレッジ」で行います。今回は炉のテストのために急遽やることになりました。
基本的にそれぞれの窯元が、作りたい釉薬の原料を独自に調合をしたものを、アートヴィレッジにある釉薬焼成炉にて焚き込みます。1200℃以上になっているるつぼに、窯元によって若干の差がありますが、だいたい一杯あたり27kgほどに調合した原料を何回かに分けて投入して、トータル4時間半程度焚き込むと、原料はすっかり融けて水飴状のガラスになります。
僕の勝手なイメージですが、炊き込みご飯のようなイメージかもしれません。
炊き込みご飯は、お米に色んな具材や味付けをして炊飯器で1時間くらい炊き込む
と出来上がりますけど、釉薬もガラスの基本材料となる原料に、様々な鉱物
(赤色なら金、紺色ならコバルトなどなど)を加えて調合したものを、るつぼで長時間炊き込むことによって出来上がります。

*七宝の釉薬 これを乾燥させ砂状にしたものが七宝釉薬です
 毎回全体で60杯ほど集まった釉薬を窯元の人たちで分担して作業します

*るつぼからくみ出しているガラス
(1200度以上あるものを、冷水の中に入れて急冷します。)
ちなみに、12時間の交代制で1週間以上続けられます。
汗が滝のように流れ出るので、僕は、毎回Tシャツを3回は着替えますが、機械制
御されていない頃は、とてつもなく熱く大変な作業だったそうです。

posted by Yoshiro Kato

クリエイターズマーケット

2009年 7月 10日

ちょっと前の話になりますが、6月14日(日曜日)、ポートメッセ名古屋で開催された、東海地区最大級のクリエイターズマーケトに行ってきました。
最大級だけあって、とても広いスペースで小さなブースで多数の出店がありました。
アクセサリーブースが広くて、様々な素材を使ったアクセサリーがたくさんあり、とても全ては見きれませんでしたが、中には七宝のアクセサリーもあり、興味をそそられました。
伝統工芸関連のブースもありましたが、いまひとつ規模が小さかったような気がしました。
このようなマーケットに出店するかは検討中ですが、アクセサリーに関わらず、目を肥やす意味でもたくさんの作品を見て、感じて、とても勉強になりました。
年に2回開催されているので、また見にいきたいと思います。

posted by Yoshiro Kato

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